ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2022.8.20 09:38日々の出来事

自信満々だと洗脳なんだってさ。

谷田川惣なる人物が、
「笹幸恵は皇位継承論でなぜ自信満々に間違うのか」
と題して、YouTubeの一部を切り取って
Twitterで発信している。

https://twitter.com/yatagawaosamu/status/1552056339026694144?t=vrMgwI2PnmQqQr5xgmI4hw&s=19

6月4日のブログ
『正論』7月号 葛城奈海氏の矛盾点
で掲載した文章の一部を切り取って、視聴者が投稿しこれに谷田川が答えるYouTube番組のようだ。

「歴代の女性天皇が独り身だったのも、
もはや『長老』と呼ばれる年代だったから」

これについて、明正天皇は5歳、
後桜町天皇は22歳で即位したとして、
「ほーら、間違いじゃないか」と言っている。

うん、「古代の」と入れれば良かったね。
その前に古代について言及しているので、
私のアタマの中には称徳天皇までしか念頭になかった。
言葉足らずと言えば、言葉足らず。
前後の文脈が読めない人も世の中にはいるからね。
でも、古代の女性天皇は30〜40代での即位だ。
斉明天皇(皇極天皇が重祚)に至っては61歳。
当時の結婚適齢期を考えれば、古代における30〜40代は
長老の域に達していると言っていい。

が、私がブログで問題にしているのは、
それとは全く違う点だ。
「女性天皇=生涯独身」を自明のこととして、
愛子さまにはそんなこと「道義的にも人権的にも言えない」
としている葛城奈海氏の言説。
代替案として彼女が出しているのが、
旧宮家の生まれたての男子を養子にする案。

①そもそも過去の女性天皇が独身だったからと言って、
愛子さまが即位されたら生涯独身を貫かなくてはならない、
という理由がわからない。
男性天皇なら結婚できて、女性天皇ならできないの?
なぜ?

②葛城氏はその当然持つべき疑問をすっ飛ばして、
「生涯独身でいろなんて、そんなかわいそうなこと
私は言えないわ」(だから女性天皇に反対)としながら、
平然と「生まれたての男子」を養子に出せと言う。
これは道義的・人権的に問題ではないのか。

あまりに矛盾しているんじゃないの?
というのが、このブログの主題である。
谷田川はブログ全文を読んでいないのだろう。
この主題には一切答えず、
「どうして自信満々に間違うのか」について、
持論を展開している。

「笹はなぜこの程度の知識で自信満々にいられるのか。
かなり専門的に勉強しているならわかるけど。
そうではなくて、自信満々なのは、
ゴー宣道場でしっかり洗脳を受けているから」

出た、洗脳!!
安易だね〜。薄っぺらいねぇ。
なぜ谷田川は、私が専門的に勉強していないと
決めつけるのかな?
なぜ洗脳だと断言するのかな?
女でも主体的に物事を考えて、
自分の意思で発信する人間はいるんだよ。
それなりに勉強して、人の意見にも耳を傾けて、
でも最後は自分の常識力で物事を判断する女もいるの。
男系血統原理主義者には理解できないかもしれないけど。


学歴バカ、偏差値バカ、専門バカなど、
世の中にゴマンといるわ。
ついでに男系血統バカもね。
常識がないと、そうなるね。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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